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波と文学

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少なくて、ちょうどいい。

       





底のぬけた夜が、
暗闇いっぱいに星をこぼしたような空から吹く、
ゆるりとした風は、月から来ている気がして。
明日の朝もきっと、朝露が庭先のクモの巣を濡らすはずなの。
私たちはね、知らない。なんでも知ってるような顔をして、
クモが巣を張るときの、糸の順序を知らない。なんてこと考えて、
次の休みを指折りながら待っている。
ガンジガラメの浮世から、一糸づつ、ほぐしてゆく、抜けてゆく、散らばってゆけ、
人との出逢いで成長出来るとすればさ、
今の私はなるべくゆっくりと成長したくて、出逢いは、
少なくて、
ちょうどいい。



【下駄貫 勘平 1945-1980】






珍しい石でも、拾い集めて透明な、
小袋に入れて売ろかしらん。適当な名前付けて



【山下冗談 1981~】

 


    

 

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