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波と文学

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海辺の畑のこと、それと、君は君のTRUNKに何を詰めるか?

      



午前、野良仕事をしていた。5月とはいえ海辺の日差しを侮るなかれ、
11時の太陽に照らされ続けて、肌はてりてりと泣いた。

一昨日、草刈りの後で土起こしをしているところにたまたま現れたゾノ子さんから、
「この根っこだけはしっかり取っておかないと・・・後で大変なことになるわよ」と言われたのだが、その時の表情がまるでその根っこに家族を殺された人間のそれであり、鬼気迫る迫力に圧倒された僕は、もうとにかく何が何でもこの根っこだけは取り除かねばと観念した。


疲れた。

だいたい、土の中は根っこだらけである。

本気でやればやるほど、終わりが遠ざかるのである。おまけに結構、石ころもある。

土を掘り起こしては根を取り、石を取り、汗を拭き、弱音を吐き。海辺の畑で一人、
それらの行動を延々と繰り返していた。


そんな僕の頭上にも昼のチャイムが鳴り響いて、今日の野良仕事は切り上げて帰宅しようと軍手を外したタイミングで隣りの隣りに住む退役軍人ようなオジさんがやって来て「よぉ!頑張ってるなその調子!畑は根性やっど!」と、要らぬゲキを飛ばして来るからまた帰れなくなる。

根性。一番苦手な言葉であり、
僕からもっとも遠くにあると言われている「精神の形」である。

退役軍人からそのような無粋なことを言われて、
別に僕の中の小さな根性を奮わせて、見せ付けるつもりはなかったのだが、
「根性ナシのヒゲ眼鏡、百姓の真似事しやがって、それが今の若者の流行りか。」と、
勝手に思われるのもどことなく癪な気がして、もう一度軍手をつけて、
もう少し作業を続けることにした。帰宅後は水風呂に入り、早々に撃沈、日が沈むまで寝て。



話は変わり、大阪で美容師をやっていた古くからの友人が故郷に帰ってきて自分の店をオープンさせた。
石を投げれば美容室に当たるという「ことわざ」が示すように、
このちんけな田舎町にも、そのような類のお店はたくさんある。そんな中、
自分の夢に従順に、ハートのわくわくそのままに、
それを形にして暮らしていこうという心意気に心からの敬意を示したい。
こちらがお店のblog、【TRUNK for hair】

この町を盛り上げるために、ともに!!などというスポーツマンシップに満ちた猛る気概は僕自身まったくないのだが、自分たちの好きなことを好きにして結果的に、町のためになれば楽しい。と考えている。
これから、ますます面白いことをやっていきたい。

実は、おおっぴらにデザイナー業をやっているわけではないのだが、
月に数件、依頼が来るときがある。
今回は、TRUNK for hairのロゴ、チラシ(三つ折り)のデザインをさせてもらった。
本人の個性と、店のイメージがしっかりと反映したモノになったと自負している。Thanks,

ま、ぼちぼち頑張っていこう。この暮らしの中で、





・表麺


・裏麺

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