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波と文学

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部屋の窓から海が見える





だいたいいつも、AM6:30から7:00の間に目を覚まして、

二階の小窓から海を眺めて波を確認する、

部屋の窓から海が見えるというところは、この家の一番好きなところ。

サーファーが一人、浮いていた。波は小さく、

コンディションも良くはなかったのだが、綺麗なうねりが連なっていた。

タバコを吸いながらぼんやりと考えて、入ることに決めた。何も考えずに吸う、

朝のそんなタバコが僕は好きだ。





暮らしはいつだって選択の連続で、何かを「選ぶ」ということは、

別の何かを「選ばない」ということ、しかし、「選ばない」というだけで、

別に「捨てる」わけじゃない。それに人生はきっと短い。

あの日、僕が選ばなかった「選択肢」を、今日の僕が選ぶのさ。

それだけのこと。




ようやく人生が楽しくなってきた、近頃、そんなことをよく思う。



とあるドキュメンタリー番組の中で、

空中のカメラが海の中央を泳ぐ亀を捉えて、

ナレーターがその亀のことを「大海原の旅人」と呼んだ。



なんだ、僕らもまるで同じじゃないか、と僕は思った。



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