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波と文学

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真夜中の私






【真夜中の私】



過去と未来と現在と、
愛とでたらめが交錯する午前2時。
6畳間の真ん中で、
真夜中の私。畳と畳、
その隙間をガン見している。
両の手をついて、
息を殺して、
耳を澄ませば、

蟻が、蟻を運んでいた。
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八月の初期衝動







八月の初期衝動





命はいつも不確かで、

運命はたまに残酷で、
人生は常に悲しみと寄り添う。

ほろ苦い

歴史と、時代の交錯地点、

君の顔は知っている。

これが全ての過去の証明ということ。


529の5時半。


【はえかわる、は】


足の
裏で季節に気付いて
目に
映らないもの見えていた頃

初めてみた海の色は覚えてないけど
二段ベッドの上のほう、
宇宙にちょびっと近いこと

僕らはみんな知っていた。

428の朝。


【牛のせなか】


黙々と
汗をかき
猫を飼い
米をとき
屁をこく。

燦々と
陽を浴び
息を吸い
牛に寝転び
昼寝して。風の便り、

君の話を聴かせてくれる。

421の午後。


風、波、雨、光、

揺れる草の葉、濡れる砂浜、

踊る子供、水たまりに空。

じれったい球体、
ついに
獣の涙、私の頬を疾る、


風のように

 波のように

  雨のように

   光のように。