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波と文学

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セキレイと、ピラミッドまでの旅

2ヶ月前から知りたかった小さな鳥の名前を2週間前に来た"歩くひと"に教えてもらった。歩くひとは"留まるひと"になり、一冊の本を渡してくれた。そんな気分ではなかったのだが鳥の名前を教えてもらったお礼に、読んでみることにした。文庫の厚さから、2時間で読み終えると思ったのだが2時間半掛かった、それでもエジプトまでその時間で行けたと思えば大したもんだ。23時、侘びしい漁村は真夜中。僕は文庫本を赤いガウンのポケットに入れて海のとなりを歩いた。ちょうど22時で海沿いの街灯が消えて真っ暗になるところもこの集落の好きなところの一つだ。留まるひとは老夫婦の家の炬燵で風呂上がりの呑気さを漂わせていた。文庫本を彼の手に渡した時、お婆さんがあがってお茶でも飲んできな、と言ってくれたのだが、僕は夢を見る時間なので帰りますと伝えて来た道を口笛と歩いた。22時が過ぎると、見上げた星の多さに驚く。アルケミストの主人公も砂漠でこの星をながめていたはずなのだ。
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