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波と文学

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日本海のほとり、パサールにて01

目を覚ませばいつも通り海が広がっていて安心するのだがそれは東シナ海ではなく日本海だからいつもとは何か違う。一昨日の朝から、僕はチアフルのまことさんと、その丁稚のダイゴと3人で島根県のパサール満月海岸というところにいて多くのヒッピーに混ざり人の唄を聴いたり、物を売ったり、波乗りしたりしている。緩やかに過ぎていく時間の中でまことさんは相変わらず下ネタばかり言い、ダイゴはくすくすと笑い、僕も負けじとああだこおだ意味が無かったり在ったりすることを言っている。昨夜は東京から来ている眼鏡を掛けた女と、どこから来たのかはわからない罠猟の資格を持つ女と、平和系という名前の面白い男と、僕ら3人で、魚や野菜や肉を焼きながら「サイケデリック」をテーマにアレコレ問答していると深夜の3時が過ぎており、おやすみなさいと言って居なくなった罠猟の女と入れ違いでコメさんという初老の岡山ヒッピーがやって来て「昔はサイケデリック♪今は自然デリック♪」などと訳のわからない唄を唐突に歌い出す始末。「星や、月が行き先を教えてくれる。」「意味がないとわかりきっていることをあたかも意味があるかのように話すから愉しい。」「何度も失敗を繰り返し、サイケデリックに近付いてゆく。そう、それがスーパーサイケ人なのだ。」「鳥山明は高校の同級生でした」などと、名言と迷言 の連発に腹を抱えて笑っていると午前5時。僕は終始、フットボールで云うところのボランチのポジションで皆に話題を振ったり、トークペースに強弱をつけたり、時より強引なシュートを自ら決めにイッタ平和系くんに「ステージに居るときよりも、好きっすね」と言って、テントに戻り2秒で寝た。相当愉快な夜だった。日本海は、無表情に、テントの裾を夜風で揺らしていた。
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