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波と文学

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気楽さと温かさの証明。

              



あの日、僕が望み、僕が挑み、僕が狂った大きな波に比べれば全然足りない刺激ではあるのだが快感であることに変わりはなく、今朝も、ささやかではあるが波乗りを楽しむことが出来た。

とはいえ、その頃に比べると僕のスタミナは随分と心細いものに変わり、今でも一丁前に群衆よりも沖に出て群れの先端でタテガミを風に振わせるライオンのノリで独り、セットが入るのを待っているのだがそのセットが入ったところでそのセットをナイスに乗りこなせる程のスタミナもスキルも腕力もなく、泣く。1時間が経たずにくたびれて濡れた背中をまるめて、とぼとぼと家に帰る。その際、浜辺に残る僕の足跡の心細さと情けなさといったらもう。



それでも、こうして遊ぶことの出来る環境がやはり嬉しい。





近頃は、野菜や果物、魚類を頂く機会が多くなった。そして、頂いた野菜や果物、魚類を小分けして別のおじいさんおばあさんの家に御裾わけすることで、これまた別の野菜や果物、魚類を貰えることになり、自然と食卓が豊かになる。この循環がここに住むことの気楽さと温かさの証明なのだ。我が家の小さなビーチサイドガーデンも順調だ。雨が降ると水をやる手間が省けて助かる(雑草の伸びる速度には頭を抱えるものの)。なるほど、こういうことかと骨身に沁みる。僕らはこの侘しい漁村の片隅で、僕らの成長過程で失われた普遍的な日本の暮らしの断片をてろてろと掻き集めて、少しずつではあるものの、ポケットに入れ直している。都市暮らしの感性と、田舎暮らしの智慧を混ぜ合わせてゆっくりと、丁寧に、愛を撒き散らしてすすめ。









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