- 2024/11/23
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Live In The Moment. 海辺の出来事、文学の断片、生活の柄について。
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4月6日、キャパルボSRホールで開催されたイベント【WALL×PAINTS】にて、
暗黒ニラと山下冗談のコンビ「夜明けの虎」+ペインターのjuntoki氏で、
3人遊戯をさせていただいた、通称「ヤポポ族~鳥の羽根の髪飾り~」。
このイベントの出演が決まって3人で打ち合わせをした時点で、この遊戯が上手くイクことは直感的に間違いなかったのだが案の定上手くイキしてやったり。髪の長い髭面の怪しい男がライトの中、白いキャンバスに何を描くのか、その一点に注がれた群衆の好奇心と微かな潜在的恐怖心のような塊を暗黒ニラの音と私の詩で掻き乱したり抑揚させたり。演出としてのカウントダウンも、演者3人のそれぞれ勝手なようで絶妙な重なり方も、ライブ後にバックヤードでjuntoki氏と子どものようにはしゃげる程、気持ちよくこねて、丸めることが出来たと思う。
主催のGLARE SOUNDS PROJECTION坂口氏、SRスタッフのみなさん、
今回誘ってくれたjuntokiさん、どうもありがとうございました。
個人的には今回「想像力でどこまで飛べることが出来るのか」をテーマに詩を綴り、
最深と最果てまで群衆を連れてゆくことを考えたのだが、それが成功したかといえば、
65点である。いや、72点である。いや、正直なところ、59点である。
SRホールを伸縮自在の宇宙船に替えて、
会場全体を「言葉」でそこまでもっていくという壮大な目的があったのだが、
いつも通りの面子と、
少数の新たなナイスガイ&ラヴリーガールにしかそのイリュージョンを届けることが出来ず、
会場の奥の方に佇む「ひょっとこ面の男や、スケベそうな顔をした女」は、
ぐったりとダルそうな様子で酒を煽りながらたまに股間を掻いていた。ぐぐぐ。
やはり、ステージでやるからには、そこまで届くようなイリュージョンを展開してさ、
ひょっとこ面やスケベが帰宅した後に、自宅のリビングで、
なんとなくまだ夢幻から抜け出せていないような錯覚をその脳髄に打ち込みたい。
そうするとやはり、奇抜な詩の読み方で、素っ頓狂な動きで、或いは破壊的な情熱を持って、
ということではなく、日ごろの暮らしの中でどこまで自分が詩と隣り合わせでいられるかということなのだ。
ストイックという言葉を自分自身に対して使うことはなんとなく間抜けであり、
修羅の道という筋肉質な表現は時代遅れな感じもして。
相変わらず自分の頭の中で、心の中で、
視界の中で、まばらに点在する幾つかのインスピレーションをしっかりと捕えて、
それを言葉に変換する作業を丁寧に続けていくしかない。嘘は簡単にバレる。
詩とは所詮、言葉なのだ。ブラウザ上や、紙の上で寝そべるそれとは違い、
ポエトリーリーディングの言葉は音楽と混ざり合い、もっと自由になる。
一回のイベントで幾つの詩を読もうと、伝えたいテーマは毎回一つしかない。
「業の肯定」と言ってしまえばおこがましい気もするが、
人間の愚かさや哀しさや狡さや優しさや愛しさを全て受け入れた上で、
誰もがすでに知っている大切なことを、忘れがちな想いを、
言葉と音と、絶対のユーモアも持ってその場に居る群衆全部の心に撃ち込みたいのだ。
真理をシンプルに。まるで園子温の映画のように、立川談志の落語のように、手塚治虫の漫画のような。
そういえば昨日は深夜に帰宅して、そのままベッドに直行した。
風呂に入らずに寝たのは久しぶりだった。身体がむずむずする気もして、あまりよく眠れなかった。
起床後、ただちに風呂に浸かり、妻と日課の海岸線を散歩。帰宅後、うたた寝て、読書。
携帯電話でfacebookをねろねろと眺めていると、
友人で、映像カメラマンの脇村亮太がまたプロフィール写真を変更していた。
イカした奴だぜまったく。