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波と文学

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ぴゃあ




だいたいいつも2階のベッドの上で目が覚めるのは6:30から07:00それから1階に下りてお湯を沸かして珈琲を飲んで煙草を1つまみそれを巻いてポケットに入れて家を出て海辺を散歩する。そこで毎朝数人の同じ人に逢い同じ挨拶を交わす天気が良ければ一言、二言続けて話すこともあるそれは決まってお日さまの話。今日は気持ちの良い始まりだった僕は珍しく誰と逢うこともなくつまり何を喋ることもなく歩いて、
静かに座って、
煙草に火をつけてケムリの向こうの海を眺めた。
僕らは海に囲まれていてそう簡単に遠くにはいけない。その変わりに想像力が覚醒した海洋国家の住人だからラッキー、そうして嬉しくなってくる。一日が始まる。猫が浜を横切ってびゃあと鳴く、風がぴゃあと吹いて。
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ノイジーな静寂。





蚊に好まれる色男なもんで面倒で仕方がないのだが、その間に畑の草は伸びたい放題して束の間の自由を謳歌していた。9月も終わりが近づくというのに、今日のお日さまは夏と変わらない尖りめの光を放っていた。腰に蚊取り線香をぶらぶらブラ下げて午後の5時半、我ながら未だ似合わない長靴を履いて妻と畑へ、決着を付けるために、雑草の自由を終わらせるために。数十分後、二人とも顔面を蚊にキスされまくって終了、色男の務めを終えて。ゆっくりと、水平線沈んでゆく太陽を浜辺から見送る至福の時間、ノイジーな静寂が訪れる。目を閉じて、腹で呼吸。今夜のご飯も、きっと美味しいに違いない。腹が鳴って終了。




フォークソング、さんまはまだまだ






いちねん、にねん、さんねんが経つのに

サンマはまだまだ食えないらしいな

玄関を出て右に向かって畑を通って空き家を抜ける、そこに広がる海がある。

海は果てしなく、繋がっていて、さざなみ、かいがら、まんてんのほし。

海の向こうに鎮座するのはせんだいげんぱついちごう、にごう

サンマはまだまだ食えないらしいな

準備運動はじめたらしい、

サンマはまだまだ食えないのにな。



【フォークソング、さんまはまだまだ】


わおんわおん





僕が「それにしても一年が過ぎるのが早くなったなあ」などと言うと「それは大人になったからなのであり、子供の頃とは事象の感じ方や物事の情報処理うんぬんがうんぬんでありうんぬんである」と、真顔でヌカしてくる人が世の中には多いですよねそんなことはどうでもいいのに。たまに、まるで息を吐くように綴ろうとすればするほど息が切れる。自転車のタイヤに空気を入れるように綴ろうとすればするほど、言葉が嫌になったりもする。なんて、そんな状態である。近頃、急に寒くなったように思う。子供のころは夏が好きだった。そういえば、相変わらずラジオも楽しいし仕事も面白い、夫婦の関係も友人との距離感も、心地良い。そんな日々の充実の中で見ないようにしている「魂」が、吠えている。わおんわおんと、吠えている。




ガパオライス燃える夕焼け足のうらのウニのトゲ




満月である。ひとり、パソコンの前に腰掛けて洗濯機に呼ばれるまでの少しのあいだ、日記を綴ることにした。これを終えたら海を散歩して今日を終えるつもりだ。友人と遊んだ久しぶりの休日、ゆっくりと話してゆっくりと移動してガパオライス燃える夕焼け足のうらのウニのトゲ。お盆、

みなさん、

お帰りなさい。ぴーぴーぴー