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波と文学

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波間の眠りから起こさぬように





丘を越えて、太陽がビーチを照らすのは日の出から30分が過ぎた頃。

そのくらいに、私は家を出て。のんきな鼻歌を奏でながら、ぼんやりと、

波のほとりを散歩する。






このごろ、「はへん採集」に好奇心を注いでいる。





                          


どのくらいのあいだ、波に揺られて削られてきたのか。

時間をなくしたガラス片は、角がとれてまあるく、手触りが良い。

手のひらで転がしている。波間の眠りから起こさぬように、気をつけながら。







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Nishikata On The Planet.O1.

 





























 










 





Nishikata On The Planet.01.10.11



くるくるくるくる巡る。





ここでこうして、

友人と遊ぶことや、語ることや、議論すること少なく、

ただ海を見て。

山場の温泉の熱い湯につかり、

仕事して、本を読み、音楽を聴き、妻の手料理を食べていると、

心と頭の色々な価値観や概念がくるくるくるくる巡る。

自分の中の発見と、修正の連続で。こんな毎日をやっぱり大切にしたい。




目線や思考の回路が一昨年から去年にかけて、それ以前(だいたい10年間)のソレを一周して新しい道に入ったという自覚がある。たとえば、反抗することの美しさの「美しさ」について。破壊することの強さの「強さ」について。抗うことの尊さの「尊さ」について。もう一度ゼロから別の道を辿っているような。




秋の終わりの冬の早い頃に、我が家に滞在した旅人(旧時代からの友人)と話していて。


【おーい元気かい?いま、どこに居るの?アジアのどの辺り?水は綺麗ですか?街はザワついていますか?木々は煌めいていますか?情熱は、探究心は、目的は、相変わらず炸裂していますか?視界は澄んでいますか?吸っていますか?食べていますか?探していますか?見つけましたか?出逢えましたか?女とか、答えとか。さ】


我が家に滞在した旧時代からの友人(旅人)と話していて、ひょっとすると、

そういう具合に、

自分の中の、

20代で創り、

大切にしていた“もの”を、

もう一度見返して、

リセット“出来た”ことはこれから先の暮らしの上で重要なことで、

それはもしかすると「幸せなことなのかもしれないね」と言われて、ハっとしたんだよ本当は。


前と比べて、
人の言葉が、心のずっと奥の方に垂直に突き刺さることは少なくなったけど(涙がやってくるとこね)
久しぶりにそうなれた気がした。







・昨日買ったもの
【「詩の投稿誌 未来創作2号(雑誌)」「BOOK DESIGN Vol.1(雑誌)」「EYESCREAM 特集~書斎~(雑誌)」「BRUTUS 特集~ラブソング~(雑誌)」「竜の学校は山の上/九井諒子(漫画)」「AKIRA1~6巻セット(漫画)」】



海のほとりの、ボンクラの、身には余る

             






テレビ回線のない家に暮らしているもんで、今年は、「年越し」の雰囲気をとくに感じることなく年越した。というのもテレビ回線のない家で暮らすことで、大晦日の夜すら“なんでもない”、人生のうちの、普通の、一夜に過ぎないというような、素朴なことに気付いた。気付いた、というか、際立った。挙句、働くことが大嫌いで、根っからの風来坊を自覚していながら近頃は真面目にタコヤキ屋に詰めており、年末年始、休むことなく、日銭を稼ぎ続けている。どうだろうね、ムズ痒い。別にお金が欲しいわけじゃないけどHappy New Year,4月に某所で小一時間、文学に絡めての独りトークを繰り広げてくれないか。報酬は図書券でどないやろか?といった有難き?オファアを頂いているのですが、未だに返事は出せていない。返事は出せていないのだが、既に決定されているような気がしている。めめめ、何について話そう、と吾輩少し不安ではある。これが吾輩の最近の小さな悩みなのである。とはいえ、吾輩のような海のほとりの、ボンクラの、身には余る光栄な話でもあるように思える。吾輩には、そうも思える。






     




嗚呼、ポエトリーやりてえな。誰か、呼んでくれよ。読みに、どこまでも行くからさ。





さきほど、夜の海辺にて、妻と寝転び、満天の星直下、神話を奏でた。
そうして今年も、健やかに、朗らかに、仲良く暮らしたい。




                        



クリスマスから年末にかけて、つげ義春の漫画を読んでいた。この人の描く物語や絵柄が、正直ようやく自分にハマった気がする。まるで自分と似たような精神を持つ人間が主人公だからさ(愚鈍で堕落的で、簡単に言えばヒモ体質)。笑えるけれど、身をつままれる思い。しばらくブームが続きそう。






相変わらず、





散文的に。





思いついたままに。






愛など込めるわけもなく。







peace 

たとえばそれが大いに空虚なことだとしても

          




たそがれときの、西のそらの、まるで、

空が溶けたような色の、セクシーな感じ。金星が、

ひときわキラめいていて、一日の終わりに、

ホっとため息をつく。




クリスマスにキリストの生誕を家族や恋人同士や友人諸君と祝い、年が明けて家族や恋人同士や友人諸君と神や仏の御参りに出向く祖国の民の、その雑多な感覚、キライじゃないぜ。浮かれることが好きな阿呆な民衆、たとえばそれが大いに空虚なことだとしても。リッチも乞食も、孤独も群衆も、みな平等にメリークリスマス。聖なる夜に願いを込めてone love.