2024/11/22 Category : [PR] ×[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 http://jodan.7narabe.net[PR]
2015/08/05 Category : 日々のこと 浜松日記02 妻の入院が決まり。ひとまず、旦那としてやることがなく暇だということがわかり明け方に妻の実家へと帰宅。6時に布団に寝転んで8時に甥から起こされる地獄。甥とは2回り以上年が離れており、まさに親と子ほどの歳の差なのだがいつ頃からか僕のことは呼び捨てである。ここ2日ほどは気分次第で“ちゃん付け”で呼びやがる。我ながら、ナメられてんなーとは自覚しつつも面白いから放っている。おさむさんが、ほんの義理程度に「友達じゃないんだから!」と甥を制してくれてなんだか嬉しい。甥はヘラヘラしている。昼間はコイツとスケートしたりゲームしたり水遊びしたり宿題をしたり、絵に描いた夏休みを過ごす。ただただ眠い。夕方になり、妻の妹と甥と3人で病院へ。小一時間ほど戯れて帰宅。夕食はカレー。浜松に来て以来、1日3食、美味しい御飯がありがたい。21時頃に就寝。23時頃、妻からメールで医者とのやり取りの報告。ホーイ!へえへえ、ぬのーん!などと、適当に返信。潜在的に、僕も緊急しているのだろう、目を閉じてはいるものの、まったく眠れた気はしない。まばたきしてる間に、午前1時。腹の子の調子が芳しくない、緊急手術になるかもしれない、と。妊娠して以来、聞いたことないほど弱々しい妻の声が電話先で震えており、出発。道に迷いながら40分掛けて病院に到着。ソファのある大袈裟な個室に移動させられた青白い豚のような顔面の妻を見て、思わず笑う。腹が減ったと妻は言う。不安が微かにほぐれた証し、愛しく思えた。医者からの説明を受けて、今がちょっとした山場であることを確認した。だからといってやれることもないのでソファに寝転んで妻と誰かの悪口でも散らかしながら睡魔の訪れを待った。隣の部屋では女の叫び声が聞こえて、その隣の部屋から赤子の泣き声が聞こえてくる、僕らは命の始まる場所に居る。ここは、空気が乾燥していて、口の中がすぐパサパサになる。 PR http://jodan.7narabe.net/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E6%B5%9C%E6%9D%BE%E6%97%A5%E8%A8%9802浜松日記02
2015/08/04 Category : 日々のこと 浜松日記01 何かが出た、シャーと出た起きて起きてちょっと。と言って揺り起こされた。日付は3日、月曜の午前3時過ぎ。妻は意外と冷静だった。二人でリビングに移動して、病院から配布されたお産マニュアルをめくり、現状の把握と、これからの流れを確認した後、念のため病院にも連絡を入れた。すると「これから来てください」とのこと。マジすか眠いんですけど。と思ったが、そんなこと口にして余計な喧嘩を増やすことは避けた。妻が、おさむさんに車の鍵を借りに行った。僕は玄関から外に出て煙草を吸うことにした。とりあえず、長い夜になるのかしら、と、観念して。まあ、暑くなったら嫌だからサンダルで行こ、と考えた。病院までは30分かからないくらいか。昼間はもっと遠く感じたのだが、早く着いた気がした。妻は助手席でお腹を撫でながら、ここが私が通っていた高校ぉ~続きまして、ここが中学ぅ~ハイ、ここが小学校ぉ~などと、少女時代の思い出を聞かせてくれた。緊張感の無い女め。と誇らしく思った。病院に着くと真夜中の受付担当から妊婦を車椅子に乗せるように指示を受けた。ドスンと腰掛け、顎でエレベーターを指す妻のふてぶてしさに女の真髄を垣間見た気がした。へこへこと車椅子を押す深夜4時の自分が妙に間抜けに思えた。結局、それから病室に通されて、そのまま入院が決まった。陣痛は無いらしく、相変わらずいつ産まれるのかもわからない状況。鳥がちんちんと鳴き東の空が白けてきた頃、慣れない町の慣れない車を運転して、独り、妻の実家へと戻ることにした。 http://jodan.7narabe.net/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E6%B5%9C%E6%9D%BE%E6%97%A5%E8%A8%9801浜松日記01
2015/07/19 Category : 日々のこと 雨、晴れ。 水風呂からあがって午後の6時。折り畳み式リクライニングチェアを小脇に抱えて海へ。折り畳み式リクライニングチェアは名前の通り、折り畳めるので重宝しているとはいえ、30m、手に持って移動するのは重さもあって結構めんどい。しかし、この“リクライニング”を気に入っている。ハンモックのような寝心地である。去年の誕生日に友人に無茶を重ねて贈ってもらった。ありがたい。夏の日暮れの海岸のひとときは格別です。【一人の男が飛行機から飛び降りる】バリー・ユアグローの傑作短編を読みながら、夏の日暮れの海岸のひとときは格別です、と、また暗唱したりして。北西の果てに今日の太陽がしずむとき、南西から雨雲が初夏の風に吹かれて、その時、子供たちがやってきて、やぁせいちゃんと言う。やあ、と右手をあげて返す。いま、ここは晴れと雨のちょうど、まん中。なんかいいよね、ちょうどまん中。遠くに座っている爺さんに「雨が降りますよー!」と、子供たちが楽しそうにはしゃいだ。 http://jodan.7narabe.net/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E9%9B%A8%E3%80%81%E6%99%B4%E3%82%8C%E3%80%82雨、晴れ。
2015/07/15 Category : 日々のこと 開戦前夜のこの空気、気付いているひとマイノリティ 夏の朝日にそそのかされて仕事前にひと泳ぎして仕事後は友人諸君と十本松で晩飯。さっきまでふろあはっぴいえんどを聴きながらブルータスの松本隆特集をぺらぺら捲ってみたりして。ぼくにとっては、今日もいい1日だった。が、祖国の今日は、どうだろう。戦後と呼ばれた70年がいよいよ終わりを告げるのか。何もなければそれで良いのだが、どうかこの嫌な予感や、嫌な道筋が、嫌な未来に直結しませんように。どうか的外れで悪しき妄想であることを願って。祈りを、込める。議事堂前で抗議を声をあげる数万の友人諸君と、思いは共に。 http://jodan.7narabe.net/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/20150715_94開戦前夜のこの空気、気付いているひとマイノリティ
2015/07/09 Category : 日々のこと 5分日記7月9日 景色がみずみずしく思える。こんなに暑くて乾いているのになぜか、そうか、一昨日までの大雨が染み込んだ大地を植物が懸命に吸い上げているからだ。山の木々や路傍の雑草が水に溢れて光をまとい、気高く直立している。生ぬるい風がそれらをなお美しく仕立てる、その傍らを、にんげんは犬のように舌を垂らし猫背でとぽとぽ歩きながら添加物の汗、流している。なんだか、妙に、虚しいね、このじれったい球体の、支配者たちの間抜けな姿。自然と、ひとのこの距離、じれったい醜態。 http://jodan.7narabe.net/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/5%E5%88%86%E6%97%A5%E8%A8%987%E6%9C%889%E6%97%A55分日記7月9日