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波と文学

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家族で、夜を遊ぶ。

大きな木の回りを小さな女の子たちが駆けている、男の子たちは木の上に登っている。眼下には疲れた街の灯りがぼんやりと煌めいて隅に置かれた自作の巨大スピーカーから拡がる耳馴染みのいい曲が馴染みの友人と肉の切れ端と飲み残された酒と誰かが脱ぎ散らかした片方の靴と羽根を持つ虫と持たない虫と草影にひそむ獣と誰も乗っていないのに揺れているブランコをぬうぉーん、ぬうぉーん、と、温かく包み込む。ちょうどいい風が吹く。誰かが笑う。ちょうどいい手触りの、ちょうどいい夜のお話。


テラヤーマンミーティング、最高でした。また行きます。

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山下冗談の冗談じゃない夜について

ふとした調子にfacebookに飛ばされる記事があったりする。うわ、と思いながら右上のお知らせのところに「50」とか記されたりしている、友人申請が3,4人来ている、俺お前なんか知らんし。とかいつも思う。SNS、情報の数と人の浮かれ心がまるで言葉と音の濁流にしか思えず、溺れそうになっちゃうのん、なんつって。今の僕には、閉め忘れた風呂場の蛇口から垂れるちろちろちろが丁度良い、だからこそ、SNSからは聴こえない生の声は聴いておかなければならない。




https://www.facebook.com/events/631120983723002/



第一回・山下冗談の冗談じゃない夜。


まあ、こんなコト知らなくても、僕や君の明日はそんなに大きく変わらないかもしれないけれど、例えば1年後、それより子供たちが大人になった時、「あの時ああすれば良かった」なんて言葉を間抜けな顔して、ボケたフリして、息子に吐きたくないだけなのですん。


旧知の友人である大袈裟太郎くんが全身で体験した沖縄の今について、あれこれ根ほり葉ほり聞いてみようかと思う。それにこれはきっと沖縄の話ではなく、全ての地方都市の未来でありイマだからまるで全然他人事ではない。ちょっと一緒に、考えてみませんか?僕らの子供の未来について、祖国について、今を生きることについて、美しい夕焼けに包まれた後で、西方の海辺で。



[大袈裟太郎と語る高江の今 in Nishikata,Satsumasendai.]


大袈裟太郎の裏祥寺物語




peace




高く高く青くて

てっきり今日は雨雲だと思っていたけれどコンビニを過ぎたところのトンネルを抜ければまだそこに夏がどてんと鎮座していて入道雲午前8時45分の風景僕らももあもあしてカーステのヴォリュームを上げたのでした座りながら踊るのでした8月最後の空は高く高く青くて。

蝉が、細く細く

風が強い日、雨が乱暴に通り過ぎて行った、良美は歯医者に行った。三吾は後部座席におり、チャイルドシートの上で、ひとりぼっちのくらげみたいに、寝ている。悠々と読書が出来るチャンス(貴重)が訪れた気分になり古本屋へ、100円を3冊、マッハで。これで、悠々と読書が出来るチャンス(奇跡)に浸れると舌で唇を舐めた途端に起きやがる息子。15歳くらいであればワンパン入れてもう一度寝に落とすところであるがまだ1歳だから優しく抱き上げて「はぁい」なんつって、8月が、終わろうとしている。蝉が、細く細く哭いている。




絶望を小脇に

明日、何が起きるかわからないのが人生です。いいコトが起きるかもしれない、とはいえほとんどの場合、悪いコトが起きるもんだがな。だから少年よ、期待などするな、絶望を小脇に、笑顔にて挑むのが人生ってもんよ。

ひょんなコトからまったく知らない人んちの犬の散歩をするコトになった。今日だけ、ではなくこれからずっと。



「名前はリュウ、人間で言うと50歳くらいです」と紹介された、おっさんやないか、わざわざ人間に例えんなよ、といつも思う。犬なんだから犬の年でいいのに、なぜ人は動物を人の年に置き換えたがるのでしょうか、俺は知らない人んちの、知らないおっさん(犬)と散歩するのかよ、リュウって言うよりリュウさんじゃん気マズイわ。とか思いながら初めての散歩へ。リュウさん、久しぶりの散歩でとてつもなく嬉しそうな感じがリードを通じてブンブン伝わってくる。50歳なだけあって歩みに無茶な勢いはなく、どちらかといえばスロウなペースでずんずん行く。待って、と言えば止まるし、こっち、と言えばこっちに来る、正直、1歳の息子より扱いやすいなと思った。リュウさん、こんな感じで週に2,3回散歩しましょうか、付き合いますよ末長くよろしくお願いします。