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煮付けが、
こんなに早くも腐るなんて「につけ」という響きに騙されていた煮込めば腐らないという腐敗神話を勝手に作ってしまっていた前の夜に作った煮付けを次の日の昼に食べたら酸っぱかった大根が特にヤバイ味をさせてた自分と息子の皿を取り上げて「やめておこう」と呟いた。
三吾は僕の目をジッと見つめて「、、、ゴハンダケ?」と言った。
一歳児って思っていたほどアホじゃないのねと思った。
昨日、36歳になった。別になんとも思わないけど。
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古い友人が営むヘアサロンの移転パーティ【HELLO】で、久しぶりにポエトリー。
この頃はLiveよりも息子とのLifeを大切にしているから随分久しぶりの朗読だった。とはいえ、週に一度FMさつませんだい【オヤジのラジオ】で好き勝手喋らせてもらっているからブランクのようなものは無いという自信はあったのだが案の定キレッキレでしたん。
序盤は音楽無しで詩を朗読した、Djやギタリストが居ないことで、逃げ場を無くし、空間と言葉と身体、全てが私であり、私になる。詩そのものになる。このスタイルは近頃とても自分にフィットしている。そこにポエトリー・リーディングの真髄がある気もして。追求していきたい。クライマックスではTonysとセッションさせてもらった。ベースのTeru君とは数年前に一度同じような形でヤったことがあるのだが日頃から調子の波の激しい私である。その時のソレが、その瞬間の私の言葉や心の形が、イマイチだったのを覚えていたもんで今回の出来であの日の私とTeru君に、パーフェクトスマイルで「ハロー」と言ってやりたかった。ほんで、言ってやることが出来たのん。今回は、今までのLiveの中でも指折りBestな愉しい時間を過ごせたと思う。それは勿論、私の実力と、それ以上に、場所が持つ力と、観てくれていた友人諸君が生み出す空気のお陰である。森の中に用意されたステージの居心地の良さやそこから見渡す客席の雰囲気が超niceで超燃えた。知り合って数年が経つTeru君とのセッションは想像以上にEasyで心地良く、同じく知り合って数年が経つギターのマーティンはいつも通り酔っぱらっていた。些細なコトで彼はメンタルもヤラれており、いつも通り不安定な(破滅型の真骨頂とはいえ)様子ではあったがLiveでは当たり前の普及点、Tonysのギタリストは伊達じゃねえな。私も小躍りしながらポエトリーすることが出来て、その余韻の中で翌日も揺れていた。
願わくばこの森が100年、1000年続きますように。と、締めの言葉で語らせてもらったのだが、上間くん、いつもありがとう。1000年後にあの森で一緒に踊ろう。
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この世界には喜びよりも悲しみの方が少し多いことを知っているからこのくらい余裕である。とか言っときながらやはり泣ける。
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好きな女の子に想いを告げに行く途中で国道を渡ろうとしてトラックに轢かれて国道どころかあやうく三途の川を渡りかけた友人がいる、それ以来、彼は18歳のままである正真正銘の、forever young(実年齢はそろそろ四十か)。
その彼が、詩を書いて持ってきた。
とはいえ本人にそれが詩であるという自覚などはなく、ただ黙々とありのままの日々の怒りと喜びと性欲と怨念と感謝と幻聴の言葉に過ぎないのだが、それは紛れもなく詩であり、そうして、僕は、それらの言葉の生々しさとか、不細工な愛とか、薫る憎悪とか、いびつな想いとか、完璧な行為や、底の見えない哀しみと希望に、彼の閉ざされたままの青春と続く現実に、完全な詩に、僕は、泣いてしまった。僕は。途方に暮れて。僕はそれらの詩の内側に吸い込まれて、回転して吐き出されて疾走した。
お前はたしかに狂っているけれど、世界はもっと狂っているから、その狂いは丁度いい狂い。
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大きな木の回りを小さな女の子たちが駆けている、男の子たちは木の上に登っている。眼下には疲れた街の灯りがぼんやりと煌めいて隅に置かれた自作の巨大スピーカーから拡がる耳馴染みのいい曲が馴染みの友人と肉の切れ端と飲み残された酒と誰かが脱ぎ散らかした片方の靴と羽根を持つ虫と持たない虫と草影にひそむ獣と誰も乗っていないのに揺れているブランコをぬうぉーん、ぬうぉーん、と、温かく包み込む。ちょうどいい風が吹く。誰かが笑う。ちょうどいい手触りの、ちょうどいい夜のお話。
テラヤーマンミーティング、最高でした。また行きます。
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