忍者ブログ

波と文学

Home > ブログ > 日々のこと

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

手紙が届いた。

突然届いた手紙が、妙に嬉しくて愉しかったのでこれを読んでくれている人、手紙を書いて僕に送ってくださいよ。

宛名は山下冗談で結構です、住所は「〒899-1801 薩摩川内市西方町の詩人」と書いてもらえればしっかりと届きます。僕も最初は驚いたけど、これも田舎の美しいクオリティーだと思ったよ。

君の名前は書いてもいいし、空想の名前でも構やしない。君のことを書いてもいいし、昨日見た夢の話であってもなくても構やしない。犬派ですとか猫派ですとかそんな退屈な事情を伝えてくれても構やしない。詩を書きたい人は詩を、思い付きで言葉を並べてもらっても結構。別に意味なんていらない、手紙を書くという行為が欲しい。君の文字を、僕にください。どうか宜しくお願いいたします。夏



追伸

ありがとうございました。手紙をいただき心が踊りました。読んでくれていますか?読ませてくれて、ありがとうございました。。

PR

君と覗いたドーナツの穴の向こうにある景色



当たり前に、過ぎてゆく1日など1日もなく、全ての日々が慌ただしさと喜びに満ちている。朝、目を覚ました時に君とあなたが昨日と同じように生きていることが僕は何よりも嬉しい。

君の目を通して見た初めての海や、君の肌を通して感じた初めての雨粒や、君の足を通して触れた初めての大地、君と覗いたドーナツの穴の向こうにある景色、猫の毛、桃色の花、昆虫の足、欠けた貝殻、流れる水、太陽の光、柔らかな雪、そよぐ鯉のぼり、滑らかな布、電車の音、鳥の羽ばたき、人の優しさ、母親の乳房、美しい世界。それら全ての生きていることの喜びを、ここで改めて君と確認する日々が愉しい。



とはいえ、ひょっとこのように間抜けな自分が、まるで父親みたいな顔をしてのんのんと暮らしていられるのは、これを読んでくれているかもしれない友人諸君のお陰です。これを読んでいるわけのない集落のジィさんバァさんの優しさのお陰です。日々、頼りない体力を振り絞りながら、大きな愛情と強さで僕と息子を包んでくれる妻のお陰です。


みんな、ありがとう。

三吾、ついに一歳になったよ。
俺、なぜか嬉しくて嬉しくて昨日からずっと泣きそうだよ。



たくさんの人の温もりと道標に見守られながら、これからも家族仲良く育っていこうと思っている。だからとても感謝しています。



お誕生日おめでとう、

いつか文字の読めるようになった君に捧ぐ。
いいか三吾、これが愛なのです。

yes!美しい世界。育児のこと




朝からグズりまくる三吾。ここ数日、そんな日が続いているように思うの。目の前に幾つかの道があってそれは少し離れた場所でまた合流していてそこに三吾が立っている。さて、俺はどの道をゆけば彼が喜ぶのかを考えてとりあえず歩みを進める、その道が間違っていれば遠くの彼はすぐに泣きながら両手で×印を作り頭の上に上げる。おっ、欲しいのはバナナじゃなかったんだね、そうかい、そうかい教えてくれてありがとう。とりあえず唄うか、そうすれば彼のご機嫌は少しだけ整うからその間にまた別れ道の入り口に戻り別の道を探索する、を繰り返す。何度も何度も繰り返すと必ず彼が喜ぶ道筋を見つけることが可能なのだが、驚くことにその道筋は目の前に広がる選択肢ではなく、例えば穴を掘って彼の場所まで辿り着くとか、セスナをチャーターして空からゆくとか、場合によっちゃ船を使う為にやや遠回りにはなるがまず海を目指すとか、そういった面倒なプロセスが必要になる。そして、一人よりも当然二人の方がこの場合、心強いし、その道のりも楽しい。だから妻の存在が不可欠だし、彼女にとっての僕の存在もナイスでありたい。愛だから。

ここ何日か続いている息子のグズりのワケを考えながら(明確なワケなんて、きっとないんだけどさ)その対応と解決に間違いのないよう自問自答と僕らの未来へのメモ(&アドバイス)も兼ねてここに記す。ここ11ヶ月の頼りない経験則から言えばコレは成長の兆し、彼の中で起きている大きな変化の前兆、いよいよ重力に慣れてきて2本足で立ち上がり歩き出すに違いねえな、yes!美しい世界が君を待っている。

LIFE IS BLUES.

とてつもなく爆音。朝の6時、町中にサイレンが鳴り響く。敵国かカッパか阿久根がついに攻めて来たんじゃねえかってほど残虐なヴォリュームの警報である。跳ね起きて身構える。
隣りでいい夢を見ていたはずの息子も大泣きしている。寝ぼけているとはいえ妻も「なー!」とか言ってる。







(ヌンチャクの代わりに)ハンガーを手に取り、二階の窓からそっと外の様子を伺う、息を殺して4秒、、、5秒、、、どうやら敵国もカッパも阿久根も攻めて来てはいないようだ。となると、気になる無慈悲なサイレン音の意味。最悪の目覚めを迎えた息子は泣き止まない。こちとらモンスターペアレンツ予備軍、Mr“うちの子に限って”の卵である。息子の涙のカタキを討たなければならないサダメがここにあるから役所に電話して「朝の6時から何の説明もなく爆音でサイレン鳴らすとは貴様どこの独裁者だ?俺の息子の夢の結末を帰せ馬鹿野郎」といった内容の文句をなるべく丁寧に告げる。マジで。

「いや~ノリで」とか言われた日にゃ市役所を焼き討ちする覚悟で。


するってえとアチラさん「早朝6時のサイレンに関して市は関与しておりません自治体のしわざではないでしょうか?」とか言うのね。「おいおいおいおい之助おい太郎!幾ら老人ばかりとはいえ全員がボケてるわけじゃないんスよ!早起きが生き甲斐とはいえ朝の6時からあんな残虐なサイレン鳴らすジジィはおらんよ!」と食い下がるも「と言われましても関与しておりません」の一点張り。諦めて。自治体のNo2に電話、一部始終を説明して「アハハハ、あれは毎月始めに点検する消防のサイレンだよ。毎月やってるよ?今頃気付いたの?お・寝・坊・さ・ん」みたいなコトを言われて始まった俺の7月と着地点を失った涙のカタキ。LIFE IS BLUES

ずんずんずんずん

相変わらず水曜日はラジオで勝手なことを話す時間。近頃、ますます面白い。完全なるフリートーク、出たとこ勝負のベシャリの境地、閃きと阿呆らしさをひたすら言葉に変える時間。自由という名の制限のなかで、無茶苦茶なイリュージョンをカマしてイキたいなと思っているの、ボンクラなりの。


そういえばここにきて【パルプ/Cブコウスキー】をなぜか読み返しておるのですが10年ぶりに直面するブコウスキーの面白いこと凄まじい。さらにまた10年後に読み返すことが楽しみになり、ああ長生きしてえなと心から思ったス。こうして、読みたい本があるからよ、その為だけに生きる人生って絶対に美しいよね、なんつって嘘ぶいて。







ずんずん育つ三吾。
見ていると、ずんずん音が聞こえる。
成長している音、両親から愛されている音、友人諸君から見守られている音、家族を包み込む朗らかな空気の音、無垢の音、彼が寝ているときに見ている夢の音、陽が沈み月が昇る音。音。音。ずんずんずんずん。日々、愉快なり。