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波と文学

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雨、晴れ。

水風呂からあがって午後の6時。折り畳み式リクライニングチェアを小脇に抱えて海へ。折り畳み式リクライニングチェアは名前の通り、折り畳めるので重宝しているとはいえ、30m、手に持って移動するのは重さもあって結構めんどい。しかし、この“リクライニング”を気に入っている。ハンモックのような寝心地である。去年の誕生日に友人に無茶を重ねて贈ってもらった。ありがたい。

夏の日暮れの海岸のひとときは格別です。
【一人の男が飛行機から飛び降りる】バリー・ユアグローの傑作短編を読みながら、夏の日暮れの海岸のひとときは格別です、と、また暗唱したりして。北西の果てに今日の太陽がしずむとき、南西から雨雲が初夏の風に吹かれて、その時、子供たちがやってきて、やぁせいちゃんと言う。やあ、と右手をあげて返す。


いま、ここは晴れと雨のちょうど、まん中。
なんかいいよね、ちょうどまん中。


遠くに座っている爺さんに「雨が降りますよー!」と、子供たちが楽しそうにはしゃいだ。

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開戦前夜のこの空気、気付いているひとマイノリティ

夏の朝日にそそのかされて仕事前にひと泳ぎして仕事後は友人諸君と十本松で晩飯。さっきまでふろあはっぴいえんどを聴きながらブルータスの松本隆特集をぺらぺら捲ってみたりして。ぼくにとっては、今日もいい1日だった。が、祖国の今日は、どうだろう。

戦後と呼ばれた70年がいよいよ終わりを告げるのか。何もなければそれで良いのだが、どうかこの嫌な予感や、嫌な道筋が、嫌な未来に直結しませんように。どうか的外れで悪しき妄想であることを願って。祈りを、込める。議事堂前で抗議を声をあげる数万の友人諸君と、思いは共に。

5分日記7月9日

景色がみずみずしく思える。こんなに暑くて乾いているのになぜか、そうか、一昨日までの大雨が染み込んだ大地を植物が懸命に吸い上げているからだ。山の木々や路傍の雑草が水に溢れて光をまとい、気高く直立している。生ぬるい風がそれらをなお美しく仕立てる、その傍らを、にんげんは犬のように舌を垂らし猫背でとぽとぽ歩きながら添加物の汗、流している。なんだか、妙に、虚しいね、このじれったい球体の、支配者たちの間抜けな姿。自然と、ひとのこの距離、じれったい醜態。

寝たフリ、一人。

意識から2mm程度のとこでの睡眠が延々と続き、アレはもはや寝ているというより寝たフリをしていた。ついに我慢出来ずに時計をみれば6時、ベッドに潜り込み4時間が経っており窓から見える空はそろそろ白けていた。可笑しくなった。左耳の奥が痒かった。当然全然寝た気がせず、いっそ起きたろかいと思ったが今日は一人店番の日につき、余計に体力を消耗するのはわかりきっているから出来る限り充電することを心掛けて、寝たフリを再開した。毎夜、睡眠がなければ稼働を続けることが出来ないこの肉体の心細さが、今日はやけに愛しく思えた。意味もなく、頭と足の向きを変えてみたりして、空のように、海を見上げてみたりして。

ふふーん大変ですねえ

独り暮らしも40日を過ぎるとやはり、部屋の雰囲気や生活のリズムがまさに、オトコの独り暮らしのソレになり、懐かしさと、吐き気が心と腹とカビくせえ部屋の底で極彩色に渦巻いておるおる。窓の外は相変わらずイカれっ放し、降り続く、ばいう。野菜が全滅よ!夏野菜が!ゼンメツなの!と、整骨院の、仕切られたカーテンの奥で、婆さんが院長の嫁に嘆いていたのだが、嫁にとっては他人事なので「ふふーん大変ですねえ」と呑気なものだ。清々しい気持ちになったせめて気分だけでも。しかし、これで本当に父親になるつもりなのか私は、と時折微かに不安になる。その度、頭、斜め、45度の位置で、得体の、知れない、もう一人の私が?宙に?浮いたまま?「大丈夫だよ。父親には“なる”んじゃなくて“慣れる”んだ」などと、生ぬるい戯言をほざきやがるから「うるせえ馬鹿」と独り言をほざきやがる私。七月の